テードの武器倉庫にて、仕事(行商)に出かける支度中の商人二代目と
荷物やお弁当を持ってきたビッケバッケの図。
「えへへ。家を買ったらねえ……
トゥルースの部屋には大きな本箱を置いてあげるんだ。
ラッシュは……。
あれ?ラッシュは何が欲しいのかな?」
以上、7章でビッケバッケの証言。
なんていうか、ラッシュが欲しい物はいつも形にならない物なんじゃないだろうか。
そういえばラッシュは、(戦争が終わったらそれなりに人生の楽しみ方を見つけるかも知れないけど)
少なくともゲーム内では「これが趣味だ」みたいなのがはっきり描写されていなかった印象があります。
ゲーム内でのラッシュが生き生きしている時間といえば、戦いを前にしている時・ドラゴンに餌をやる時・
そして買い物や商人の仕事をしている時だ。
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戦争中のラッシュは、他人のために戦う事(ひいては自分の強さに磨きをかける事)が好きで、
それ以外には我を忘れて没頭できる事も「自分の取り柄だ」と自認できる事も
特になかったのではないかなという気がします。
ビッケバッケはああ見えてしっかりした所があり、今だけでなく将来どうしたいかを
ちゃんと考えているけど、ラッシュは精神のキャパシティが少ないため
「今日さえ生き延びられればよし、明日の事は明日考える」みたいな刹那的なノリで
あまり未来の設計図を現実的に思い描く事ができなさそうなイメージがある。
夢はあっても、その夢にどうやって一歩ずつ近づいていくかが把握できてない感じ。
(そういう所がマテに19章で「自由だの革命だの、あいつらの言う事は薄っぺらの言葉だけ」
と言われてしまうんだろう)
もちろんラッシュも戦争の継続など望んでいないだろうけど、
「いつか戦う必要がなくなったら、戦うしかできない自分はどうするんだろう」という明日が見えなくて
不安になる日もきっとあったんだろうなと思います。
で、バハラグのキャラはよく見ると、マテ&タイチョーとかバルクレイとかビッケバッケとか
一度は物品販売に手を染めている自軍キャラが意外と多い(フレデリカも薬屋を開きたいと言っていたし)。
ですが結局そのうちの誰でもなく、「ただ戦うだけじゃない何か」を探して悩んでいたラッシュが
本職の商人への道を見つけたというのは、(一見すると逆説的なようだけど)
なんだか良い帰結だなあと思います。
人生って割とそういう事あるよなーみたいな。
初回プレイの時には、正直な所「ラッシュが商人って違和感あるような…」
と思っていたのですけども、そんなこんなで、今では後半の章で楽しそうに商人をやっているラッシュを見ると
妙に嬉しい気分になります。
でもラッシュは「いろんな事をそつなくこなせる優等生タイプ」ではなく(それはトゥルース)
「苦手な事はさぼりたがるしやっても失敗ばかりだけど、好きな分野にかけては
かなりの意志や力を発揮するタイプ」だと思うので、戦後はそれなりに上手く
商人としてやっていけるんじゃないかな。
もちろんトゥルースやビッケバッケと協力しながら。
■■糸玉を辿る■■